派遣でお仕事してみたいと思っている方必見!派遣会社のしくみとは

今では働き方の一つとして地位を確立している派遣です。しかし派遣社員として働くには派遣会社に所属しないといけません。どのような派遣会社があって、派遣とはどのような仕組になっているのか、またどうしたら派遣社員として働けるのかを調べてみました。

派遣会社とは

今では働き方の一つとして派遣社員として働いている方も多くいらっしゃいます。
そんな方が所属しているのが派遣会社です。

派遣会社とは「人材派遣会社」のことで、各会社に多くの派遣スタッフが登録しています。
人材を必要する企業から依頼で要望にあったスタッフを人選し、企業にスタッフを派遣する業態です。

現在は派遣社員を採用している会社はたくさんあります。
派遣社員を採用する事での会社側のメリットして、希望の人材を派遣会社に伝える事で、希望にあった派遣スタッフを紹介してもらえるので人選をするのが楽だという話もあります。
また会社希望のスキルをもった派遣スタッフなので社員教育をしなくても、すぐ戦力として働いてくれるのも大きなメリットだと言われています。

今では雇用形態のひとつとして立場が確立されている派遣社員ですが、昔は会社員といえば正社員か契約社員などが主流な雇用形態でした。そもそも派遣制度はいつ頃から始まったのでしょうか。

派遣制度は1985年からだと思われます。当時はスパコンと呼ばれる「スーパーコンピュータ」の全盛期で、いろんな開発会社がスーパーコンピューターの開発に力を入れていました。
それに伴って各会社でプログラマーなど技術者が不足した事で、システム会社から開発会社で派遣されたというスタイルが派遣の始まりではないかと言われています。
当時は現在のような派遣会社ではなく、システム会社から開発会社に派遣されるだけですのでプロジャクトが完了すると元の会社に戻るという感じだったそうです。

最近では派遣社員を募集している会社も多いので派遣スタッフとして様々な業種に会社で働く事ができます。
・事務・経理・人事
・営業
・受付・接客
・秘書
・テレフォンオペレーター
・金融事務
・通訳
・医療・介護
・保育
・WEB制作
・設計
・製造
・エンジニア

お住まいの地域によって若干募集の業種は変わってきますが、派遣の募集業務が多くなってきているので、派遣スタッフを希望する会社も増えてきているのです。

派遣社員としてで働くにはどうすればいいのでしょうか

派遣社員として働くには、まず派遣会社を探すことから始めないといけません。派遣会社を探す時、自分の希望する業種や時給などの求人が多くあるのかも決める基準にするといいかもしれません。

気になる派遣会社を見つけたら登録を行います。昔は派遣会社に電話をして事務所に行っての登録でしたが、今ではホームページで最初の登録だけ行なって詳しい話などを事務所で会って話すという流れになっている会社も多くあります。
ホームページ以外の求人もあるので派遣登録してから、希望の業種や時給について派遣会社と話をするのもいいかもしれません。

派遣会社は全国にどれだけあるの

派遣会社は現在全国にどれだけあるのでしょうか。
全国で労働派遣事業として許可を得ている会社は約8万社あるそうです。
全国展開の会社から地元密着型の会社まで様々な派遣会社があります。

代表的な派遣会社

【リクルートスタッフィング】
リクルートスタッフィングは、株式会社リクルートホールディングスの人材派遣子会社になります。1987年に設立されたリクルートグループの派遣カンパニーの中核会社で、登録スタッフは約95万人います。
ランキングなどでも上位に位置する人気派遣会社なので求人案件が多く、すぐに仕事が決まる事も多いそうです。またスキルが不足している人のためにサポートや研修も充実しています。

ホームページからも派遣登録会の予約が可能です。事前に今までの職歴や希望の職種なども事前に登録できるので登録会当日の時間がだいぶ短縮されます。
最新のお仕事情報やなどもアップされているので登録前に見てみるのもいいのではないのでしょうか。

【アデコ】
アデコは日本全国だけではなく世界に拠点を置く人材派遣会社です。
1985年に設立して、派遣社員として就業されている人は約3万2千人いらっしゃいます。
アデコは派遣だけではなく、紹介予定派遣や正社員の求人なども多くあります。
また新卒の就職も支援する活動も行っているそうです。

アデコもホームページで派遣登録を行うことができます。
職歴と希望の職種を入力しておくと、希望にあった会社があるとアデコから連絡がきます。
学生の方向けの新卒の就職支援サービスもこちらで登録できます。

【パソナ】
パソナも全国展開の派遣会社です。
1976年設立で数多くのグループ会社があるので各分野で人材派遣を行なっております。
また福利厚生やスタッフのスキルアップを応援する講座などが充実しているので「派遣スタッフ満足度調査」で常に上位に入っている派遣会社です。

パソナでもホームページで登録を行う事ができ、プロフィールや職歴なども入力できるようになっています。最初の来社の予約もできるので、事前にプロフィールなどを登録しておけば来社の時にスムーズに仕事の紹介などをしてもらえます。
また派遣に関してもQ&Aが載っていたり、福利厚生や研修なども確認する事ができます。

【マンパワーグループ】
マンパワーグループの全国展開の派遣会社ですが海外でも展開している人材派遣会社です。
1966年に設立して世界80の国や地域に3,000のオフィスを持っています。世界で拠点があるので英語を生かせる求人も多い事で有名です。また英語は得意ではないけど英語を使った仕事をしてみたいという方にもビジネス英語講座など充実したサポートがあります。

マンパワーグループもホームページ上で「マイページ」を作成しておくと登録会の予約を行なう事ができます。また事前に基本情報や職歴、希望条件なども入力しておく事ができ、登録会当日に事務所で行うオリエンテーションやスキルチェックも事前に行う事ができます。
これらの事を事前に行っておくと登録会当時はスムーズにお仕事の紹介まで進むことができます。

【テンプスタッフ】
テンプスタッフも全国に拠点を置く人材派遣会社です。
1973年に設立して500種以上の業務を扱っており、グループ会社として世界に拠点を置いて海外での人材のサポートなども行っています。
テンプスタッフは業界でもトップクラスの求人数で全国に465拠点にオフィスがあります。スキルアップの支援や福利厚生も充実しています。

ホームページで派遣の求人情報も見れる他に、来社の予約や事前に基本情報などの登録も行えるので来社時の登録がスムーズに行えます。またパートタイムの求人なども探す事ができます。

派遣会社のしくみ

派遣社員として会社で働くとはそのような仕組みなのでしょうか?
派遣会社のしくみと派遣スタッフと派遣会社の関係はどのような感じなのでしょうか。

正社員や契約社員、アルバイトなどは勤務している会社が雇用主となりますが、派遣スタッフの場合は雇用主は派遣会社となります。
派遣会社と雇用契約を結んで、派遣会社から派遣契約を交わした企業へ派遣されます。そこの企業で仕事の指示を受け働きます。

なので勤怠は派遣先企業に承認をもらい派遣会社へ提出します。
・給料
・雇用保険
・健康保険
・厚生年金
これらは派遣会社にて手続きを行いますので、派遣先企業はノータッチなのです。
健康保険証も派遣会社から送られてきて、契約終了になった際は派遣会社へ返却します。年1度の健康診断も派遣先企業ではなく、派遣会社の指定の病院で行います。

派遣社員はボーナスは支給されません。交通費も支給されない事の方が多いです。
正社員と違って時給制で日給月給なので出勤日数や勤務時間によって給料が増減します。GWや盆・正月などは休日が多いので出勤日数が少なくお給料が減ってしまうのです。

派遣スタッフとして1年以上の勤務であれば年末調整を派遣会社で行ってくれます。1年未満であれば自分で確定申告を行う必要があります。
また住民税はほとんどの派遣会社では手続きを行ってないので住民税も自分で納める事になります。

2015年に労働者派遣法改正

派遣スタッフ1人の勤続年数が3年と上限があるのをご存知でしたか。2015年の労働者派遣法が改正される前は「企業の同一職場のでも同じ派遣会社は3年超えると受け入れは不可」つまり会社のある部署での派遣スタッフが3年働いたら契約終了となり、そのスタッフの派遣会社との契約も終了し別の派遣会社から受け入れないといけないという法律でした。
2015年の改正で派遣スタッフが同一職場で3年働いたら契約は終了になるが、派遣スタッフが変われば派遣会社は継続して企業と契約ができるといものです。

正社員での雇用を推進したい意向で改正されたそうですが、派遣スタッフにとっては切り捨ての格好な理由になる不利な改正だと言われています。
中には長期での雇用を求めてないから派遣社員を選んでいるとい方もいらっしゃるので、自分はどのような条件で働きたいのかをよく考える必要がありますね。

派遣社員として注意すべきこと

派遣スタッフとして派遣先企業で働く時には注意がすべきことがあります。
派遣会社で登録を行う時にも、派遣先での行動にいくつか注意点を言われますし、そのことが記載された冊子も渡されるでしょう。

態度

よく言われるのが態度です。派遣スタッフは派遣会社の顔として派遣先企業で働いているので最低限のビジネスマナーが必要です。
自分はスキルがあるからと横柄な態度を取ったり、返事をしない、仕事を言ってくれるまで動かなかったりとそういった態度は派遣スタッフでなくとも会社員として失格な態度ですね。
また「教えてくれなかったから知らない」といのもいけません。派遣スタッフは経験が豊富と思っている企業も多いので新入社員のように1から10まで教えてはくれません。自分から聞きにいくようにしましょう。

欠勤など

体調がすぐれない時など会社を休む時は派遣先企業と派遣会社両方に連絡をしましょう。派遣先企業だけではなく勤怠を管理している派遣会社にも連絡は必要です。また、遅刻や早退も有給も派遣会社に連絡しておく必要があります。

情報の流出

飲みの場など公の場での派遣先企業の企業名を出しての内情や文句などは言っていけません。他の席にライバル企業や他部署の方など居たら大変な事になります。最悪契約打ち切りなる事もあるので気を付けましょう。
また同じ派遣先企業にいる他社の派遣スタッフとの時給の話はタブーとされているので気軽に聞かないようにしましょう。派遣会社によって時給設定は違うのでトラブルのもとになるのでご注意下さい。

業務の改善

派遣先企業も多くの方が働いているのでパワハラやセクハラ、同僚からの心無い言葉などいろいろな事はあるかもしれません。また当初聞いていた業務とまったく違う事をさせられているとい事もあります。そんな時は派遣先企業に直接言わずに派遣会社に相談して派遣会社から言ってもらいましょう。直接言いたくなるかもしれませんが、派遣会社と派遣先企業の雇用契約なので派遣会社から言ってもらうのがいいのです。

派遣会社の登録会で

派遣会社に登録するときに、まず最初にあるのが事務所での登録会です。格好はスーツでなくてもいいのですがラフすぎる格好は避けた方がいいでしょう。
中には「派遣会社にしたら登録会にきている自分はお客様よ」っと勘違いして横柄な態度をとる人がいます。いくらスキルが高くても態度が悪くては仕事を紹介してはくれません。
派遣会社のコーディネーターはスキルはもちろんですが、人柄もちゃんと見て「この人なら安心して仕事を紹介できる」と思って対応してくれます。

☆派遣会社 まとめ☆

いかがでしたか。
派遣社員として働いてみたいなっと思っている方は派遣会社も探す事から始める事が必要です。自分の職歴やスキル、そして希望の業種や賃金などを自分にあった派遣会社に登録しましょう。
派遣スタッフとして働いている人は2社ほど掛けもちで登録しているそうです。
派遣として働いた事がない方は働き方の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

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